不登校と発達障害を本を通して知って欲しい。

 今日はどうして出版社を立ち上げたと思ったのかという、きっかけを書いてみたいと思います。その児童書の出版社は、基本的には発達障害や不登校がモチーフだったり背景にあるものを本にしていたきいと思っています。
 発達障害や不登校を本にするというと、難しいそうとか、堅い話になる、ようなそんなイメージを持つかもしれません。なので、私たちはどんな思いで出版社を立ち上げるのか?もう少し詳しく書いてみます。

 不登校の子どもが今とても増えているんです。日本で過去最高の約30万人と言われています。その原因はいじめ、先生や友達との人間関係など、学習でのつまづき、理由は様々に絡み合っています。どれが大変とか、どれが難しいとか比べられるものではありません。どんな理由であれ不登校って大変なんです。その中でも、自分たちが経験したことからまずは発信していきたと思っています。
 それは不登校の理由の中でも目に見えないので気づかれにくい発達障害です。30万人の不登校の子どもの中には実は発達障害を持っているという子どもが隠れているのです。多くの子どもたちが、発達障害、不登校で困っている現状がありますが、実は私の子ども同じように不登校、発達障害を経験しました。だから、その発達障害、不登校の経験の中で感じたことを、どうしても本という形にして伝えたかったのです。
 では本を通して何を伝いたいのかというと、まずは、発達障害、不登校を、知って欲しいということなんです。発達障害という言葉は、この10年くらいで一般的に広まってきたとは思いますが、とはいえ、発達障害のことをわかっていない先生もまだまだいらっしゃいますし、最近は子育てにおじいちゃん、おばあちゃんも関わりますから、そういう人にも知って欲しい。大事なのは、うっすらでもいいので、みんなが不登校、発達障害のことを知るということだと思います。本人と周りの、両方からの歩み寄りが必要なんです。
 両方からなぜ歩み寄りが必要かというと、発達障害が難しいのは、目に見えないところなんです。脳の特性であって、どんな事に困っているのかが表面化しにくいんです。だから、周りの人も気付きににくい。先生やお父さんやお母さんでさえ、子どもが何に困っているかがわかりにくい。例えば、どこか怪我をしていれば、大丈夫?血が出ているから止めようとか、処置を周りの人もすることができます。それが発達障害では難しいのです。だから、その困り事や特性などを、本という目に見える形にすれば、いろんな人に知ってもらえると思います。そういった意味で、本人も家族も周りも、みんな知ることができる発達障害、不登校の本が作りたいということなんです。

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